ポリエーテルエーテルケトン

概要

略記号:PEEK

英語名:polyether ether ketone

化学式:

PEEK

 

  • ポリエーテルエーテルケトンは、溶融成形可能な結晶性樹脂としてはもっとも高い耐熱性を有する部類に属する。
  • 耐疲労性や耐環境性、難燃性などにすぐれているため、電気、電子分野、宇宙・航空分野などの厳しい環境下で高性能を要求されるような場所で使用されている。

特性

  •  熱可塑性樹脂として極めてすぐれた耐熱性を有する。
  • 融点が334℃でUL最高連続使用温度は250℃に達する。
  • 難燃性が高く、腐食性ガスを発生させず、煙の発生も少ない。
  • 耐衝撃性にすぐれている。
  • 剛性がありながら伸び率が高く、強靭な材料である。
  • カーボン繊維で補強された複合材は際立った剛性と強度を有し、300℃の高温下でも高い値を保持する。
  • 耐摩耗性にすぐれている。
  • 摺動性にすぐれている。
  • 耐薬品性にすぐれている。
  • 耐放射線性にすぐれている。
  • 広い温度幅で周波数に対して安定性がある。
性質単位標準30%ガラス
繊維強化
30%炭素
繊維強化
比重1.301.521.44
引張強さMPa99176241
引張伸び%8045
曲げ強さMPa145235335
曲げ弾性率GPa3.810.121.6
アイゾット衝撃強さ
(ノッチ付き)
J/m910
ロックウェル硬さ
荷重たわみ温度
(1.82MPa)
152300300
線膨張率10-5/℃4.61.9
難燃性UL94V-0V-0V-0
体積固有抵抗1017

PEEK加工条件

項目射出成形射出成形押出成形
ナチュラル30%ガラス入りナチュラル
乾燥150℃ × 3時間150℃ × 3時間150℃ × 3時間
成形温度(℃)370390390~410
成形圧力(MPa)100100
金型温度(℃)170170
成形収縮率(%)1.10.5

製法

  • 4,4′-ジフルオロベンゾフェノンとヒドロキノンを極性溶媒であるジフェニルスルホン中、窒素下で180℃まで昇温する。
  • 次に炭酸カリウムを添加して、ヒドロキノンをフェノラート化した後、320℃で重合を行う。

PEEK製法

構造

PEEK

利用用途

  • 宇宙・航空用部品
  • 電気関連部品
  • 自動車部品
  • 半導体の製造装置
  • 医療器具(滅菌器具)
  • 研究用機器(ガスクロ等)